2012年12月29日土曜日

本年も大変お世話になりました

みなさん、こんばんは。
今年も残りわずかですね。

北岡技芳堂は、28日が仕事納めでした。
お店の大掃除も無事に終わり、
新年を迎える準備が整いました。

年明けは、1月7日(月)からの営業となります。
それでは、良いお年をお迎え下さい。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間:10時~18時)

2012年12月17日月曜日

年末年始休業のお知らせ

平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、下記の期間を冬期休業とさせていただきます。

◆休業期間◆ 12月29日(土)~1月6日(日)

休業期間中にいただきましたお問い合わせ等に関しましては、
2013年1月7日(月)以降、順次対応させていただきます。


当店ヤフーオークションのお取引は、
12月27日(木)午前までにご入金の確認がとれた商品を発送いたします。

期間中はご不便をおかけいたしますが、
何卒、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間:10時~18時)

2012年11月13日火曜日

最近の北岡技芳堂

みなさん、こんばんは。
日増しに寒くなりますが、
いかがお過ごしでしょうか。

今月も、愛知県内はもちろんのこと、
静岡への出張買取もあり、大忙しの北岡技芳堂です。
静岡では天候にも恵まれ、荷物が濡れる心配をすることもなく、
無事に仕事を終えることができました。
ありがとうございました!


本日、社長が3日間の出張から無事に戻りました。
その間も、お電話やメールでのお問い合わせを数多くいただきます。
恐れ入りますが、社長不在中は、
お返事にお時間をいただく場合がございます。
名古屋店へのお持込で、お預かりでの査定は随時受け付けております。
いつでもご来店ください。

さてさて、社長の留守中に、
お店には査定依頼の山ができました。
いつもお問い合わせいただき、ありがとうございます。
順番に査定いたしますので、もうしばらくお待ちください!


本日、11月13日はイタリアの作曲家、Rossiniの命日でもあります。
日本では運動会でお馴染み、
この曲にのせて、査定をお願いします、社長!
(音量にご注意ください。)



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間:10時~18時)

2012年11月12日月曜日

ヘレンドのティーカップ③

さて、前回ご紹介した絵付の先生。
とても沢山の筆がありました。
ヘレンドのティーセットに話を戻しますと、ヨーロッパの表現は写実が主です。
食器に書かれた絵も写実のため、かなり細かな動きができる筆を必要とすします。
その為、ヨーロッパの絵付け職人さんは、これを描くにはリスの尻尾のココの部分だけとか、
細かな指定で作られた筆を使うそうです。それでこそ繊細で美しい絵になるのですね。




プロは道具を選ばない”腕”だという話を聞くことがありますが、究極のところ、
良い道具に囲まれて高みを目指せるというのがプロの腕が発揮できるのではないかと思います。
筆、紙、場所、何重にも職人たちのこだわりが折り重なる偶然、寄り添いがあってはじめて
人間の持てる技術の限界が再現できる、私はそう信じています。
また、プロとはその「気」を吸って、第六感を使い仕事が出来る人の事をいうのかも知れません。



いつか私も五感だけで仕事をするのを超えたいです。

ところで、『ロスチャイルドバード・ティーセット』にまつわる話。

この食器のシリーズは、18 世紀末ドイツで財産を成したロスチャイルド家に
納められたことから、この名がついてます。そして、このシリーズを有名に
したのは、ロスチャイルド氏のユーモアによる逸話からです。

ヴィクトリア女王の園遊会に女王のお気に入りのネックレスがなくなった時、
皆で探し、庭の樹の枝に引っかかっているのを女官が見つける盗難騒動がありました。
楽しいはずの園遊会が気まずい雰囲気で終わりました。それを察してロスチャイルド氏は、
ヘレンドにロスチャイルド家用の 小鳥のパターンに首飾りを加えて作る様に命じました。
それを女王に献じ、事件はティーカップの”小鳥の悪戯”であったと。事件をユーモアで、
良い思い出に変えてしまいました。

 六感を使う人達の創造性は、人生を豊かにしてくれますね!

◆ヘレンドのティーカップ①
◆ヘレンドのティーカップ②

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年10月27日土曜日

秋の散歩 と 覚王山

名古屋市営地下鉄・覚王山駅は、日泰寺の参堂に直結の駅です。
日本で唯一お釈迦様の遺骨を安置する寺「日泰寺」で知られています。
また、「日泰」は、日本とタイ王国を表しています。いたるところにタイ語があり、不思議なお寺です。
昔から覚王山は毎月21日、弘法さま縁日です。当店がある大須観音は、18.28日です。
ただ平日に当たることが多いので、土日でオススメは春・秋の 【 覚王山まつり 】 です。

古くからの風習が残っている土地は、落ち葉が腐葉土に成り、土が豊かなように深味があります。
新しい店が立ち並んでも、どこか落ち着ける空気があります。


【sino】                             【覚王山・参道】

靴修理専門店【tools】http://tools-kakuozan.com/

めずらしい ボタンの専門店 【kususu】 

白い器専門店(?) 【sono】 国産陶器というのがいいですね

久々に通れば、またあたらしいお店が増えていて、嬉しい気分で散歩できる通りですね。
   
下の写真は、コーヒー豆?と思いきや【ボタン専門店】。昔、近所にもボタンと糸だけのお店があり
よくお遣いに行きましたので、とても懐かしい気分で、お店の方と話していたらボタンのオマケをくださいました。
今年7月オープンということで、まだお店のHPはないようです。小さなお店ですが、心踊る品揃えです!

 

                           【 kususu 】
 
むかえにあった 【ZARAMA NAGOYA】

この通りには、みたらし団子、畳屋さん、炭屋、駄菓子屋、などの昔からのお店も残っています。
時代の流れと共に”渋さ”は少なくなっていますが、世代が変っても人の出入りが絶えない空気が
街の温度を保っていて心地よいです。多くの商店街が、シャッター通りとなる中、貴重な道です。

もっと、もっと、人を楽しませる道がのびるといいですね!
最近、めっきり通らなかったので、秋は度々、散歩に行きたいですね!


絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

秋の散歩 と 黄金桂

秋の始まり、金木犀の香にしあわせを感じながら、寒さに物寂しさを感じます。

最近、岡倉天心の『THE BOOK OF TEA』(茶の本)をお薦め頂き、興味深々に
手に取るものの、うまく集中できなかったのですが、良い案が浮かび、お出掛け。

向かったのは、中国茶房 『ロ・ヴー』   店内は少席ながらも、とても落ち着けます。
名古屋で最初の中国茶専門店です。7年前から時々通っているお店です。
中国茶の販売は13年ほど前からされているそうで、お店は2006年から。
中国の知人が「最近は年々、お茶が高くなっている」と云っていた話をすると
10年前から比べると、かなりの値上がりをしていると教えてくれました。
今、中国骨董も注目されており、茶葉とお茶道具が影響し合っているのは、
自然なことなんですね。中国も自国の文化を取り戻そうとしているのかなと思うと、
岡倉天心の『THE BOOK OF TEA』も面白味が増します。














今回は、金木犀の香りがする≪黄金桂≫を頼みました。

飲みながら、岩崎オーナーに『THE BOOK OF TEA』の話をしたら、
『今、ボストン美術館(名古屋)で岡倉天心が尽力し集めた日本美術展がやってますね~』
と教えてくださいました。さらりと情報が出てきたり、何気ない会話ができる≪茶≫に感動。
店内に東京国立博物館・日中国交正常化40周年【中国 王朝の至宝】 のパンフレットもあり、
楽しくなった半面、盛りだくさんの美術展予告を聞いただけで、お腹一杯になりました!


















中国茶の良いところは、注いで注いで会話が長く出来る、しあわせ。
六煎を飲み終えて、 店のドアを開けると金木犀の香に包まれ、見上げれば
秋の夕焼け、茜色が美しく、五感が”しあわせ”で満たされました。
選んで並べても得られない”偶然の幸せ”に感謝です。

また、帰り道の覚王山(参道)で嬉しい発見が・・・



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年10月19日金曜日

秋山巌先生の版画を入荷いたしました

みなさん、こんばんは。
秋山巌先生の版画を、まとめて入荷いたしました。
ヤフーオークションに出品中ですので、
是非ご参加ください。
 

北岡技芳堂 ヤフーオークションはこちらからどうぞ



今年も残すところ3ヶ月を切りましたが、
2012年は、Giovanni Gabrieli没後400年です。
多重合唱の様式を完成させ、
合唱音楽の多様化に大きく貢献したヴェネチアの作曲家として、
ご存知の方も多いのではないかと思います。
今年は ガブリエルイヤー!ということで、
世界各地で、多くの記念コンサートが行われていますね。





絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間:10時~18時)

2012年10月18日木曜日

~芸術の秋・オペラを体験~

数年前、たまたまオペラを観劇することがありました。
音楽に精通しているわけではなく、とりあえず行ってみるというレベルで
『トスカ』『コジ・ファン・トゥッテ』を体験しました。
学生の頃、本で『椿姫』を読んでオペラの名作と知って以来、一度は観てみたい!と思っていたのです。
ただ、オペラは意外と大掛かりな演劇で、チケットや格式が高い・内容に着いていけるか心配・・・
ということで、小さなホールを見つけて音大OBなどの手頃なチケットで観られる舞台にしました。

一緒に行ってくれる人の地元にあるホールで、愛知県長久手市文化ホール(森のホール)を選んで、
以前に行った県立の大ホールよりも、小さくて雰囲気のある空間に感動!森のホールは、オススメです!
その時は、『コジ・ファン・トゥッテ』でした。字幕付きは、中々みるには忙しく内容を追うのが
大変でしたが、オペラを観たい!という気持ちがあれば、初心者でも楽しめる物語が多いです。
日本でいう歌舞伎で、堅苦しそうで、実は娯楽要素がたくさん詰まっています。



1階席がよかったのですが、2階席だった・・・残念だと思って座っていると、舞台の前に”あれ”が見えました。
オーケストラピットです!オペラは生演奏で、オーケストラは舞台の視界に影響しないように、
1階からは殆ど見えない一段下がった場所で演奏しているので、舞台裏のような感じなのです。
何故、それを観て面白いと感じたのかは、単に初心者の感動プラス、以前、TVで西本智実さんが
オペラの演奏を熱く語っていたことを思い出し、その現場が見れたようで嬉しくなりました。
歌舞伎では、黒御簾 (くろみす) と言う場所です。黒子のような位置づけなのですが、
私には御簾の向こうから美しい音楽が聞こえてくると、その場所にとても色香を感じます。
隠すことが舞台のためであるのに気になって仕方ない・・・不思議な効果があります。
東西、同じような考え方で舞台が作られているのが面白いですね。 

今年、久々に調べたら間に合いそうな公演がありました。
愛知県長久手市・文化の家『森のホール』愛知県立芸術大学オペラ公演 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」全3幕 日本語上演

観劇体験のない方へ。知識はなくとも好奇心!人生のビタミン剤で元気になりましょう!
CDやDVDから一歩前へ『芸術の秋』です。身近なホールで、生演奏、舞台はいかがでしょうか?




絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年10月15日月曜日

ヘレンドのティーカップ②

先日ご紹介したヘレンドのティーセットを見ていて、ふと久々に陶磁器絵付けの先生を訪ねたくなりました。

大昔は手描きしかありませんでしたが、産業革命から工業化が進むに連れて量産が
もてはやされ、その後、 手描きが高級・特別となりました。しかし、今はその手描きの
職人さんが居なくなり、手作りの価値感の前に”手作り”の存在が消えようとしています。














ヨーロッパのある有名陶磁器会社も量産・工業化が進むことで品質が落ち、
品質の信頼性が失われ、職人も育たずに潰れかけたときに自社の原点である
”独自の技術”(手作り)に切り替えて、ブランド力を戻したそうです。
どの業界も、職人の存続と再生は無くなるか、ギリギリ救われるか、明暗を分ける時代に感じます。


知り合いの先生は80歳になられます。
日本の陶磁器輸出の全盛期を経験し、シールで柄を付ける転写技術が主流になり、
外国製品が主流になった今に至るまで、陶磁器生産の歴史を知る職人さんです。

今や需要も少なく衰退した手描き技術ですが、体が動くかぎり学びたい人に継承していくと
おっしゃっています。こちらでは国家試験用に特訓もして頂けるということで、
遠方から新幹線で通われる方も居るほどです。

ただ、技術の継承は不思議なもので、どんなに丁寧で器用な人でも『気』だけは環境によるもの
のようで、大きな壷の絵を描くには窯の怖さを知らないと出来が上達しないそうです。
窯の怖さとは、手塩にかけた陶磁器が窯の中で割れる、他の人の作品も壊してしまう・・・
そんな、現場の緊張感のことです。

今は、恐い親方も先輩もおらず、窯も電気で安定しているせいか、
絵の上手い下手を超える『気』を集めるのは難しい様です。
ただ、時代は変わり、求められる形も変わってきます。
それに合った事をするのも、生き残る方法です。
男達の力仕事であった陶磁器技術は、今、創造性を生かした優雅な技術として女性に人気です。
デザインも女性が考える形の方が人気になっています。
次世代は気迫で作るのではなく、優しく繊細な造形が愛されるのだと思います。


絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年9月29日土曜日

夕顔と夜顔は同じ!?

朝夕は、すっかり『秋』になりました。
最近の楽しみは、仕事を終わり帰ると外から”甘い香”がして窓を開けると
『夕顔』がふんわりと咲いているのを見られることです。
きゅっと締まった蕾が、数時間でパッと咲くには驚きです。

香る花といえば、金木犀も楽しみですね。金木犀はよく芳香剤に使われ、
世間的には強い嫌な香りの代名詞にもなっていますが、生花の香りはまったく違います。
良い生花の香りを知ると、どんな香水よりも美しい香りだとわかります。
環境により、ほとんどの人達が生花の香りを経験するチャンスがないのが残念ですね。
私も住んでいる場所で経験できるのは、藤・梔子・金木犀くらいで。

何故、生花の香りを説くかといいますと、以前ジャスミンの生花に出逢い、
自分の知っている芳香剤のジャスミンと何処も似ていないのに驚いたからです!
今まで『良い香』を経験したことがなかったから?自然のチカラがすごすぎるのか?

そのジャスミンは、意識が落ちるような(大袈裟ではなく!)美しい香りで、今も感動が残っています。
仏教の国タイで出会い、年中こんな素敵な香りに触れられるなら信仰心も保たれるのかもしれないと感じました。
タイでは、ジャスミンの花を仏様に捧げます。仏様の近くに行くと、心も体も幸せになれる”仕組”ですね。 

さて、夕顔には実が付き、それが『かんぴょう』になるってご存知でしたか?
私は、さっき知りました!そして、夕顔の実の写真をみて素敵なお重箱の事を思い出しました。
そして、その伊勢で見つけた『瓜のお重箱』は夕顔の実だったんだ!と発見。
(初めて見たときは、単純に珍しい形・お重が”□や○”でなくても良いんだ!という驚きでいっぱいでした!)
モノに関心があると、ちょっとした点が繋がっていくことが面白いですね。無知ゆえに楽しみとも言えますが・・・。


このお重・・・形のよさ、心惹き付けられる存在感・・・ふと疑問が。
うちの夕顔には、こんなすごい実は付かなさそう・・・。

あー、やっぱり!調べたところ、夕顔と夜顔があるそうで、2ツはまったく別物でした。
瓜の実が付くほうが本当の”夕顔”。こっちが源氏物語にでてくる夕顔のようです。
花の違いを例えると、キュウリの花に近いです。そして、我家の”夕顔”は一般的に呼ばれるだけで実は『夜顔』で”朝顔”と親戚でした。
明治以降、夜顔を夕顔と呼ぶようになったそうです。現代は、ほとんど区別無く”なんとなく”全部夕顔と呼ぶそうです。
実を付けるものと、付けない(良い香)ものと・・・全然違うのに何故一緒になってしまったのか!

確か、『美術』という言葉も明治時代から使われた比較的新しい言葉ということで、何かが統合されたようです。
今は、『デザイン』と区別少なく使われていますね。
『美術』『芸術』『デザイン』も、何かが”なんとなく”混沌と認識されている時代なのかもしれませんね。

夕顔と夜顔の違いが気にならない、芳香剤と生花香も同じ・・・本画と版画が同じに人気。
本物を模範した結果・・・人は時間と共に”違い”を脱して ”なんとなく同じ”!に進化したのかもしれません。
『たぶん同じ』時代と命名しましょう。人が自然に選んだこと、悪意は無く良くも悪くもそれが今の価値観。
なんてことを”夕顔”から学びました。ごめんなさい、美しい夜顔さん・・・明日も芳しく咲いてください。




2012年9月26日水曜日

ぐい呑を入荷いたしました

みなさん、こんばんは。
日中は、まだまだ暑く感じますね。
そんな中、今日は朝一で江南市のお客様のところへ
買取出張でした。
どうもありがとうございました!



さて、ヤフーオークションのお知らせです。
ぐい呑をまとめて入荷いたしました。
秋の夜長、ゆったりとした時間のお供にいかがでしょうか。

北岡技芳堂・ヤフーオークションストアはこちらからどうぞ

10月まであとわずか。
秋の気配を感じながら、今夜はこの一曲です。
今日も一日お疲れ様でした。






絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間10時~18時)

2012年9月22日土曜日

ヘレンドのティーカップ①

今日は、昼と夜の長さが同じになる『秋分の日』。
今年は秋風を感じるのが早いように感じます。猛暑で季節感がうすれている今、嬉しいですね。
涼しくなると、いつもよりまして紅茶が飲みたくなります。
そして、いつもより美味しく感じるので、自然のチカラはすごいと思います。

紅茶といえばお店にあります『ヘレンドのティーセット』を撮ってみました。
こちらは、ロスチャイルドシリーズの古いものです。
ティーセットにはクリーマー、シュガー皿もありますので何回かに分けて紹介したいと思います!
繊細でユーモアのあるティーセットは、飲みながら一日話せる逸品です。


絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年9月13日木曜日

竹久夢二の版画祭

みなさん、こんばんは。
竹久夢二の版画がまとまって入荷いたしました。
ヤフーオークションに随時出品していきますので、
よろしければご参加ください。

北岡技芳堂のヤフーオークションはこちらからどうぞ



日中は、まだまだ暑い日が続きますが、気付けばもう9月ですね。
9月も、愛知県内はもちろん、
三重県、静岡県、新潟県と出張買取に出ています。

査定担当の社長は、出張で不在のことも少なくありません。
お客様のお持込による査定は名古屋店で行っておりますが、
せっかくお持ちいただいても、入れ違いになり、
すぐに査定できない場合もございます。

スムーズな査定の為にも、
お越しいただく日時等をご連絡ください。
お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します!

上信越自動車道からの景色を思い出しながら、
今夜はこの一曲です。




絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間10時~18時)

2012年9月10日月曜日

着せ綿

9月となっても夏が抜け切れず、いつもの様に過ごしていますと・・・大変なことになります。
店が並ぶ所へ行くと、一面 【秋物】 となっているではないですか!
百貨店のお菓子売り場は≪栗祭り≫の行列でした。
太陽が昇って沈む繰り返しは、同じことの繰り返しではない!と感じる瞬間です。
でも、文化に軸があるからこそ出来る展開でもありますね。
日本は本当に【節目】を大切にしている国だな~と実感します。気分を心機一転させる知恵かもしれません。

そうなんです。美濃忠(本店)にお遣いへ行った時、


秋モノをみつけて、持ち帰り。開けてみると、お菓子の1つ1つに名前が。読んでいると楽しくなってきて秋狩り気分です。
気持が秋に向かってワクワクで、すっかり夏気分は抜けてしまいました。

季節に名前がある・・・特別なことではないのに心豊かになる不思議。
お菓子を食べ終わり【着せ綿】という知らない言葉を調べている時に気付きました。

(ただの菊のお菓子ではなかった!?)

【着せ綿】
9月9日は、重陽(ちょうよう)の節句と言います。中国に由来する長寿を願う行事があります。
9月9日(旧暦)は菊の咲く頃で、 9月8日の夜に聞くの花に綿を着せ、翌9月9日の朝、
その綿を取り身体をぬぐうと寿命が延びるとされています。その行事に基づいてお菓子が創られて残っています。
菊節句は、中国から伝来したばかりの菊を眺めながら詩歌を詠み、
杯に菊の花びらを浮かべた菊酒を酌み交わし、長寿を祝い、願った事に始まり。
徐々に一般庶民にも広まって、収穫祭としての意味合いも併せ持つようになり、
江戸時代は、≪五節句≫の締めくくりとして重要視されていたそうです。

≪五節句≫★七草の節句★桃の節句★端午の節句★七夕の節句★重陽の節句
地名のように、季節の言葉も先祖が辿った軌道・轍の跡ということで伝承が続く限り、
”過去と未来が繋がっている”、”人と人が繋がっている”から心豊かになれるのかもしれませんね。 
たとえば、今とまったく違う生活をしている何百年前も、この季節には菊が咲いていた事、
また、空気が変る時期を意識することで命を延ばす知恵をつける事は、祖先に支えられているような気さえします。

これから美味しい秋、美しい秋に出逢えそうな予感です!


2012年9月7日金曜日

冷やおろし

お客様との話がまとまり、無事一日が終わった帰り道。
四日市の駅で《冷やおろし》という日本酒を発見!

冷やおろしが何者かわからないまま、なんとなく【旬】のものだという感じ、
【当店限定】という札に惹かれて買ってしまいました!
夏が終わる前に季節を味わっておこうと、はりきって呑みましたところ「濃い!?」
ことにビックリしまして、調べたところ《冷やおろしは秋物》という事を知りました。


「ん~ッ!」 これは、秋の食に合いそうです。
硝子のお猪口で飲んでおりましたが、陶器にかえました。
硝子では支えきれない、どっしりした雰囲気の風味。

皆さまも、食の秋に合わせて器をかえてみてください。より美味しくなりますよ!
当店の器は、ヤフオクで見て頂けます。覗いてみてくださいね。良いもの出会えるかも!?

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年9月5日水曜日

夏と硝子② 七宝・エマイユ



ところで、エマイユってなんだろう?と単純な疑問。答えは、七宝でした。
さて、今回の企画展はエマイユジュエリーと、尾張七宝。
西洋のエマイユと東洋七宝の技術を駆使した美術品が並んでおり、
常設展のアールヌーボー家具、ガレの硝子と合わせて見ることで20世紀初頭の雰囲気が伝わってきます。

初め、ポスターのアールヌーボーのジュエリーを楽しみに出かけましたが、
美術館へ行き感動したのは【尾張七宝】でした。
ちょっと古いイメージのある七宝ですが、細かな柄はびっくりする技術です。
また、図案の絵がすごく細密で美しかったです。
西洋の写実技術と違い、東洋は奥行きの無い絵というイメージでしたが、
反対に細かくてごまかしのない線は、西洋では出来ない表現と誇りを感じました。
(もちろん、西洋の優雅なエマイユも魅力的でした!)

お店が名古屋(大須)にあることで、七宝作品はよく取り扱います。
名古屋から近くに【あま市】という地域が七宝の町ということで、ご縁があるようです。
機会があればあま市七宝焼アートヴィレッジへ行ってみたいですね! 


絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月28日火曜日

夏と硝子①

夏休みも終わりに近づいています。
暑いな~、暑いな~、とぐぅだら言っていましたが、
時々、夜に”秋”の匂いを感じると、夏が名残惜しいです。

本来なら、季節を先取りして紹介するところですが、そんなお洒落なこともできず・・・今、求めるものを書くばかりです。


 お店に飾ってありました アンディ・ウォーホール Andy Warhol  作品名committee2000も、とても涼しげでした。

 夏のガラスは、誰もが心涼しくなるモノ。日本人は、硝子に”光と水”を求めているように想います。
欧州のステンドグラスも光を求めますが、色そのものに大きな美意識があるように感じますね。


日本では単色であっても、光をうけてキラリと輝く姿にうっとりする人も多い気が。
水面に太陽の光が反射して、キラリと光る景色と同じものを見ているのではないかと想像します。
大雑把な表現ですが、日本人はモノの質感を敏感に感じ取れるように想いますね。


絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月26日日曜日

花火と山下清の花火

先日、久々に花火を見て『日本の花火っていいな~』と思っていたところ、
日本で一番有名な”秋田・大曲花火大会”をTVでみかけました。
一度は行ってみたいと思う人も多いはず!大曲花火大会!

『日本人の美意識は、まだまだしっかりと残っています!』そう感じた花火でした。

映像が30分あります。オススメは、大曲花火5分目から10分頃、土浦花火14分目から数分です。
花火は進化していますね。驚きというだけではなく、感動しました!

 

今回は、ふと、山下清の花火が見たくなりました。
小学生のときに見た山下清の切り絵は、不思議なことに今も頭に浮かびます。
絵に興味がなかった頃に観たものを覚えているというのは、絵に込めたれた想いがなせるものかのかも。

絵から出てくる ”何か” があります。

山下清さんが絵を制作している時代は、シンプルな花火だったはずです。
なのに今見ると、ここ最近の花火大会のようで驚きます。映像と合わせて観てください。
40年後の花火を予測していたという表現はおかしいですが、
花火を見る人々と、その空気を感じ取って、
人々が感じる花火の姿、人々が求める花火の世界も含めて描いた
結果、時間を超えて技術が人の夢に追いつき実現したように感じます。
手塚治虫さんが描いた未来の都市ように。

人の心に敏感に反応し、感じ取り描き出せる作家の心眼は、見えないものが見える人達に思えます。

絵から出てくる”何か”

精神的な部分も含めると見えなくなる現実をカタチにして見せてくれるのが『絵画』なのかもしれません。

知っているようで見えない世界だから、すごい、美しいと想うのでしょう。

 
「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりをつくっていたらきっと戦争なんか起きなかったんだな」
(山下清)

 日本中でこのように願う日本人が沢山いると想いますが、その美しい姿を描きとめた人が言うと本当に説得力がありますね。
”美しいもの”を観ると心も美しくなると聴きますが、”美しい眼”を持つ人に近づくと気持ちが清々しくなると言う事なのかもしれません。
美術館、骨董店、古いから価値があるだけではなく、美術品が残る意味、残る必要性は、
人の気持ちを支えたり変えていく事ができるからなんでしょうね!美術・芸術の魅力は、ホント不思議です。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月24日金曜日

イガナス

花屋で『なんじゃこりゃ~』な不思議植物と出会い、ついつい買ってしまいました。

その名は『イガナス』・・・茄子?の親戚なのでしょうか。

どんなものかと検索していたら、皆さん思うところが同じのようでイガナスを活けている方が結構いました。

それで検索の結果・・・『イガナス』の正体・・・わかりませんでした。

ますます、奇妙。ドライにして飾ることもあるそうです。

乾燥したら武器になりそうなくらいチクチクしていますよ!ちょっと楽しみです!



◆食と器◆ 家カフェ

数年前から『家カフェ』が人気ですね。

カフェでお茶するのは、気分転換になるからという理由も多い中、

敢えて、いつもの日常で飲む・・・節約?こだわり?どっちでしょうか。


時代の流れで、どっちも関係しているのかもしれませんね~

 節約にもなり、自分の好きな食器で好きなものを食べる!


いっとき、ピザパンなる食べ物を知り、

家で簡単に作れて美味しいのでハマってから、家カフェブームでした!

しかし、なかなか続けられない事に気づき・・・


日常が忙しくなると、サッと出てきて片付けてくれるお店カフェが心地よいもので!

初めは節約、こだわりなんて思ってましたが、

ある意味、家カフェができるのは”時間のゆとり”が根底にある贅沢なのかもしれませんね。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月21日火曜日

夏の吹奏楽コンクール

みなさん、こんばんは。

暑い夏、楽しみにしていること、そうではないこと、
たくさんあることと思います。

私の夏の楽しみの一つは、
後輩たちの吹奏楽コンクールへ行くことです。

きらきらと輝く音、聴いていてわくわくしてくる感じ、
爽やかな風が全身を吹き抜けていきます。

どの学校もそれぞれ良さがあり、
力強いエネルギーと澄みきった音に、
暑さも吹き飛んでいきました。

吹奏楽を聴いていると、不思議と大きな風を感じますが、
演奏している子、一人一人が起こした風かもしれませんね。

今夜は、吹奏楽の定番!アルヴァマー序曲です。
みんな、きらきらと輝いていました。




絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間10:00~18:00)

2012年8月17日金曜日

◆食と器◆ 蕎麦・一心



蒸暑い名古屋、こうも暑いとスッキリ、サッパリしたい気分です。

名古屋の湿気は、他県からお越しの方にもかなり不評!

それくらい気の喰われる気候のため、気をしっかりしなければ・・・・

負けられない!

刺激的な清涼感ではなく、精神的に落ち着きたい・・・そんな気持ちです。

そこで、名古屋・港区にあります【一心】という蕎麦屋さんへ行くことに。

【食べログ】http://tabelog.com/aichi/A2301/A230112/23004733/


こちらのお蕎麦屋さんは、住宅街にポツンとあります。

写真で見るのと建物全体の外観はかなり違いますが、

お店に関わる部分を撮ると、此処のこだわりがジワリと見えます。

そう、此処のこだわりは【手打ち蕎麦】と【手作りの器】です。

どちらとも、大将が造っています!凄い!

器と料理の造り手が同じということは、とてもしっくり来ます。

その心意気が、器好きな私としてはスッキリ、サッパリです!

好みはあれど、料理に器が合っていると、本当の美味しさに出逢えますよね。


写真に撮れませんでしたが、入口のところに窯があります。蕎麦工房の向えです。

これこそ、理想的な料理のひとつ・・・【食】と【器】・・・切っても切れない関係ですよね。

高級であるとか、スタイリッシュであるのも良いですが、土の温かみを残した器が良いのは

大地から育つ野菜に一番近い、自然な成り立ちだからではないでしょうか。

土に近い器へ【食】という命の糧がのる姿は、自然に支えられて生きていることを感じられます。


店内の湯呑みから蕎麦の器すべて、この店オリジナル。

なんという、楽しさ♪美味しさ♪心がスッと通ります~

今回は、冬に来た時より雰囲気の良い器でした。その時々で違うということは、大将が意欲的なんですね。

【一心】に・・・・ 席数が少ないのも、こだわり故の結果かもしれません。

江戸蕎麦と違い、素朴で土っぽい薫りのする蕎麦屋さんですが、気持ちよく食べることが出来オススメです!

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月16日木曜日

迎え火・送り火


風がよく、涼しい夜でした。一昨日、迎え火をしたかと思えば、もう送り火。 

此岸も彼岸も、お互いに忙しいのではないかと想ったり・・・

普段は人が少ないお寺さんも、今日は静かな賑わいです。


小さい頃、ここのお寺さんの幼稚園に通っていたので懐かしです。


街中の風景は刻々と変わるのに、お寺の雰囲気は変らない凄さに驚きます。


・・・変らない安心感、ゆっくりと変化して行くことの贅沢感を感じます。


 宗派等によりますが、迎え火・送り火の文化も残ってほしいですね。

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月12日日曜日

風と水と蓮

お盆ですね。
夏も半ば、やっと暑さの中で楽しみを見つけています。
皆さんは、いかがお過ごしですか?


今回は、蓮を見に出かけたのですが、

お昼過ぎに着いたためにすっかり

華が閉じておりました。残念。

蓮をみるなら、涼しい朝ですね!

しかし、蓮は間近で見ると大きい~~~

そして、美しいですね~~~

いつか、夜明けに咲く蓮をじっと眺めて見たいです!

陽の光が啓ける空の下で、蓮の咲く姿をみたら、

遥か昔、お釈迦様と蓮が結びついた景色に出逢えそうですね。
空と華も良いですが、水と葉も美しいですね~


蓮も大きいですが、これも結構おおきくてビックリ!

蓮の池のちかくに風力発電がありました。

今や、生活に欠かせない”電気”を軸に日本中がいがみ合っています・・・

何故、生活に欠かせない共有資源を牛耳るのでしようか。

それだけ、おいしい御商売ってことなんでしょうね。

理想ですが、華の咲く上に風が通り電気が作られる・・・

こんな環境で生活できる時代が来たら、 みんなの仕事が楽しくなりそうです。

電気を作る側も、使う側も尊敬できる社会だといいですね。

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂