2012年8月28日火曜日

夏と硝子①

夏休みも終わりに近づいています。
暑いな~、暑いな~、とぐぅだら言っていましたが、
時々、夜に”秋”の匂いを感じると、夏が名残惜しいです。

本来なら、季節を先取りして紹介するところですが、そんなお洒落なこともできず・・・今、求めるものを書くばかりです。


 お店に飾ってありました アンディ・ウォーホール Andy Warhol  作品名committee2000も、とても涼しげでした。

 夏のガラスは、誰もが心涼しくなるモノ。日本人は、硝子に”光と水”を求めているように想います。
欧州のステンドグラスも光を求めますが、色そのものに大きな美意識があるように感じますね。


日本では単色であっても、光をうけてキラリと輝く姿にうっとりする人も多い気が。
水面に太陽の光が反射して、キラリと光る景色と同じものを見ているのではないかと想像します。
大雑把な表現ですが、日本人はモノの質感を敏感に感じ取れるように想いますね。


絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月26日日曜日

花火と山下清の花火

先日、久々に花火を見て『日本の花火っていいな~』と思っていたところ、
日本で一番有名な”秋田・大曲花火大会”をTVでみかけました。
一度は行ってみたいと思う人も多いはず!大曲花火大会!

『日本人の美意識は、まだまだしっかりと残っています!』そう感じた花火でした。

映像が30分あります。オススメは、大曲花火5分目から10分頃、土浦花火14分目から数分です。
花火は進化していますね。驚きというだけではなく、感動しました!

 

今回は、ふと、山下清の花火が見たくなりました。
小学生のときに見た山下清の切り絵は、不思議なことに今も頭に浮かびます。
絵に興味がなかった頃に観たものを覚えているというのは、絵に込めたれた想いがなせるものかのかも。

絵から出てくる ”何か” があります。

山下清さんが絵を制作している時代は、シンプルな花火だったはずです。
なのに今見ると、ここ最近の花火大会のようで驚きます。映像と合わせて観てください。
40年後の花火を予測していたという表現はおかしいですが、
花火を見る人々と、その空気を感じ取って、
人々が感じる花火の姿、人々が求める花火の世界も含めて描いた
結果、時間を超えて技術が人の夢に追いつき実現したように感じます。
手塚治虫さんが描いた未来の都市ように。

人の心に敏感に反応し、感じ取り描き出せる作家の心眼は、見えないものが見える人達に思えます。

絵から出てくる”何か”

精神的な部分も含めると見えなくなる現実をカタチにして見せてくれるのが『絵画』なのかもしれません。

知っているようで見えない世界だから、すごい、美しいと想うのでしょう。

 
「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりをつくっていたらきっと戦争なんか起きなかったんだな」
(山下清)

 日本中でこのように願う日本人が沢山いると想いますが、その美しい姿を描きとめた人が言うと本当に説得力がありますね。
”美しいもの”を観ると心も美しくなると聴きますが、”美しい眼”を持つ人に近づくと気持ちが清々しくなると言う事なのかもしれません。
美術館、骨董店、古いから価値があるだけではなく、美術品が残る意味、残る必要性は、
人の気持ちを支えたり変えていく事ができるからなんでしょうね!美術・芸術の魅力は、ホント不思議です。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月24日金曜日

イガナス

花屋で『なんじゃこりゃ~』な不思議植物と出会い、ついつい買ってしまいました。

その名は『イガナス』・・・茄子?の親戚なのでしょうか。

どんなものかと検索していたら、皆さん思うところが同じのようでイガナスを活けている方が結構いました。

それで検索の結果・・・『イガナス』の正体・・・わかりませんでした。

ますます、奇妙。ドライにして飾ることもあるそうです。

乾燥したら武器になりそうなくらいチクチクしていますよ!ちょっと楽しみです!



◆食と器◆ 家カフェ

数年前から『家カフェ』が人気ですね。

カフェでお茶するのは、気分転換になるからという理由も多い中、

敢えて、いつもの日常で飲む・・・節約?こだわり?どっちでしょうか。


時代の流れで、どっちも関係しているのかもしれませんね~

 節約にもなり、自分の好きな食器で好きなものを食べる!


いっとき、ピザパンなる食べ物を知り、

家で簡単に作れて美味しいのでハマってから、家カフェブームでした!

しかし、なかなか続けられない事に気づき・・・


日常が忙しくなると、サッと出てきて片付けてくれるお店カフェが心地よいもので!

初めは節約、こだわりなんて思ってましたが、

ある意味、家カフェができるのは”時間のゆとり”が根底にある贅沢なのかもしれませんね。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月21日火曜日

夏の吹奏楽コンクール

みなさん、こんばんは。

暑い夏、楽しみにしていること、そうではないこと、
たくさんあることと思います。

私の夏の楽しみの一つは、
後輩たちの吹奏楽コンクールへ行くことです。

きらきらと輝く音、聴いていてわくわくしてくる感じ、
爽やかな風が全身を吹き抜けていきます。

どの学校もそれぞれ良さがあり、
力強いエネルギーと澄みきった音に、
暑さも吹き飛んでいきました。

吹奏楽を聴いていると、不思議と大きな風を感じますが、
演奏している子、一人一人が起こした風かもしれませんね。

今夜は、吹奏楽の定番!アルヴァマー序曲です。
みんな、きらきらと輝いていました。




絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂(営業時間10:00~18:00)

2012年8月17日金曜日

◆食と器◆ 蕎麦・一心



蒸暑い名古屋、こうも暑いとスッキリ、サッパリしたい気分です。

名古屋の湿気は、他県からお越しの方にもかなり不評!

それくらい気の喰われる気候のため、気をしっかりしなければ・・・・

負けられない!

刺激的な清涼感ではなく、精神的に落ち着きたい・・・そんな気持ちです。

そこで、名古屋・港区にあります【一心】という蕎麦屋さんへ行くことに。

【食べログ】http://tabelog.com/aichi/A2301/A230112/23004733/


こちらのお蕎麦屋さんは、住宅街にポツンとあります。

写真で見るのと建物全体の外観はかなり違いますが、

お店に関わる部分を撮ると、此処のこだわりがジワリと見えます。

そう、此処のこだわりは【手打ち蕎麦】と【手作りの器】です。

どちらとも、大将が造っています!凄い!

器と料理の造り手が同じということは、とてもしっくり来ます。

その心意気が、器好きな私としてはスッキリ、サッパリです!

好みはあれど、料理に器が合っていると、本当の美味しさに出逢えますよね。


写真に撮れませんでしたが、入口のところに窯があります。蕎麦工房の向えです。

これこそ、理想的な料理のひとつ・・・【食】と【器】・・・切っても切れない関係ですよね。

高級であるとか、スタイリッシュであるのも良いですが、土の温かみを残した器が良いのは

大地から育つ野菜に一番近い、自然な成り立ちだからではないでしょうか。

土に近い器へ【食】という命の糧がのる姿は、自然に支えられて生きていることを感じられます。


店内の湯呑みから蕎麦の器すべて、この店オリジナル。

なんという、楽しさ♪美味しさ♪心がスッと通ります~

今回は、冬に来た時より雰囲気の良い器でした。その時々で違うということは、大将が意欲的なんですね。

【一心】に・・・・ 席数が少ないのも、こだわり故の結果かもしれません。

江戸蕎麦と違い、素朴で土っぽい薫りのする蕎麦屋さんですが、気持ちよく食べることが出来オススメです!

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月16日木曜日

迎え火・送り火


風がよく、涼しい夜でした。一昨日、迎え火をしたかと思えば、もう送り火。 

此岸も彼岸も、お互いに忙しいのではないかと想ったり・・・

普段は人が少ないお寺さんも、今日は静かな賑わいです。


小さい頃、ここのお寺さんの幼稚園に通っていたので懐かしです。


街中の風景は刻々と変わるのに、お寺の雰囲気は変らない凄さに驚きます。


・・・変らない安心感、ゆっくりと変化して行くことの贅沢感を感じます。


 宗派等によりますが、迎え火・送り火の文化も残ってほしいですね。

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月12日日曜日

風と水と蓮

お盆ですね。
夏も半ば、やっと暑さの中で楽しみを見つけています。
皆さんは、いかがお過ごしですか?


今回は、蓮を見に出かけたのですが、

お昼過ぎに着いたためにすっかり

華が閉じておりました。残念。

蓮をみるなら、涼しい朝ですね!

しかし、蓮は間近で見ると大きい~~~

そして、美しいですね~~~

いつか、夜明けに咲く蓮をじっと眺めて見たいです!

陽の光が啓ける空の下で、蓮の咲く姿をみたら、

遥か昔、お釈迦様と蓮が結びついた景色に出逢えそうですね。
空と華も良いですが、水と葉も美しいですね~


蓮も大きいですが、これも結構おおきくてビックリ!

蓮の池のちかくに風力発電がありました。

今や、生活に欠かせない”電気”を軸に日本中がいがみ合っています・・・

何故、生活に欠かせない共有資源を牛耳るのでしようか。

それだけ、おいしい御商売ってことなんでしょうね。

理想ですが、華の咲く上に風が通り電気が作られる・・・

こんな環境で生活できる時代が来たら、 みんなの仕事が楽しくなりそうです。

電気を作る側も、使う側も尊敬できる社会だといいですね。

絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月6日月曜日

夏の美術館・花火

この日は、色々な"美術"に触れました。
 
朝、新聞に丸木俊さんの絵が大きな記事になっているのをみつけました。
6日、9日は原爆の投下された日です。終戦日も近いですね、67年目となります。
また2012年は、丸木俊さんの生誕100年にあたるそうで、
こじ付けではありますが、この節目年に原子力問題が問われたのは何かの引き合いでしょうか。


こんな苦しい世界を描く画家の魂、エネルギーはどこから生まれるのだろう・・・

 この日のメインは花火大会で、道中、絵が好きな学生と『美術ってなんだろうね~』という話題に。
駅から川原へ行く途中に寄り道をして、色々な”美術”の話を聴々、課題は山のようになりました。
陽が傾き薄暗くなると共に、答えが闇のように思えてきます。見えない世界を見るような気分。

そして、真っ暗・・・でも、そんなモヤモヤは、花火が吹き飛ばしてくれるはず! 
ド、ドーーーン!!!


 『 花 火 』
 日本人の誇れる文化の一つで、美しい芸術のひとつ。
この表現を追い続ける職人と、見る側の期待感が美しい花火を産み出しているように感じます。 
あの迫力と美しさは、最も正しい火薬の使い方だといつも感動します。
『日本の花火』は、平和の象徴です!

外国の花火には祝砲の名残でしょうか、花火が爆発の域を超えていない様に見えたり・・・
国のもつ感性の違いですが、少し残念な気持ちです。もう少し穏やかであってほしいですね。
あまり差を感じない方という方は『線香花火』を思い出してください。
小さな花火にあれだけのストーリー性があることに驚きます。
 
 

この日は、色々な事に巡り合ったことで普段眠っている感覚が呼び起こされました。
巡り巡る縁に出会った時【感じる力】が強くなるような気がしませんか?
迷いの重さの中で、無性に美しいものに触れたくなり、思いついたのはステンドグラスと声楽。 

 時を逃さず求めるものに触れられたとき、心の視界が拓けるような気持ちになります。
なんと表現してよいのか ”生きていることに触れられる瞬間”  という感触です。

これがなんなんのか・・・
簡単にいえば”感動”なのですが、それが『縁』で始まり気づいた時にその偶然、
恵まれた環境への”感謝”も自然と生まれて、混ざり合っているような心持です。

不思議な感じ・・・と、終わりたいところですが、今日一日の出逢った"美術とは何だろう?"
という答えに繋がる”道”かもと想い、もう少し考えを巡らせてみると、 ”崇高”という言葉が浮かびました。
”感動と感謝”が合わさった時の感覚は”崇高”というものなのかも。
美術が、宗教から発展していった源流は、こういう気分の中にあるような気がしてきました。
たまたま今日出会った美術が、宗教色の濃い芸術という共通点は偶然ではないような気がします。
人が悩んだとき、求めるものを入れておく枠が”宗教”なのかもしれません。

テーマは”美術”だったのに”宗教”へと話が飛んで、どう消化して書こうと悩みますが、
感覚的に得たものは、世界の彩り、芸術、アート、音楽、西洋美術、東洋美術、
単語で括られている垣根が無くなった瞬間に人間が求めてきた『美(術)』の何かが見える様な気がしました。
作家のエネルギーは、こんなところから生まれているのではないでしょうか・・・。

そして、宗教という言葉には個人差があるものの、求める事自体が宗教であるとしたら、
その中で、壁を越えていくこと、ひとつになっていくこと、繋がりゆく努力の形が芸術で、
『生死を越えようとする人の力(想い)』が産み出すものが『美術』になっていくのかもしれません。

今日は、そんなことが降ってきた一日でした!あ~、難しい!
!? 熱中症で幻想をみただけなのかも !?



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

2012年8月2日木曜日

カービングに挑戦!

夏といえば、スイカ!先日、小玉スイカを使ったカーピング体験をしてきました。

カービングって、ご存じない方もおられるでしょう。ナイフで野菜、果物をカットする方法です。

こんな感じです!


途中で、刃物をいれた途端に破裂・・・大きなヒビがはいりました。

他の席でもパンッ!と弾ける音が・・・。スイカは皮がはっているので仕方ないそうです。

一工程ずつ、先生の指導をあおいでの作業、どのように切ったのかさっぱり思い出せないです。

そして、時間が足りずに残りは家で作業。とりあえず形にはなりました。

実を削ってもったいない!と言われたことがありますが、切り落とすのは意外と皮の部分だけなんです。


それからしばらくして、お客様からメロンを頂きましたので、無謀にもチャレンジしました!


スイカと同じ感覚で始めたら、まったく違う感触で・・・焦り・・・

やっぱり先生に聞かないと切り方が分からない自分にガックリ。
切りたかった形と違いますが、涼しげです。

作業には、こんなナイフを使っています。もっと自在に道具を使えたらいいな~


絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂