2012年8月26日日曜日

花火と山下清の花火

先日、久々に花火を見て『日本の花火っていいな~』と思っていたところ、
日本で一番有名な”秋田・大曲花火大会”をTVでみかけました。
一度は行ってみたいと思う人も多いはず!大曲花火大会!

『日本人の美意識は、まだまだしっかりと残っています!』そう感じた花火でした。

映像が30分あります。オススメは、大曲花火5分目から10分頃、土浦花火14分目から数分です。
花火は進化していますね。驚きというだけではなく、感動しました!

 

今回は、ふと、山下清の花火が見たくなりました。
小学生のときに見た山下清の切り絵は、不思議なことに今も頭に浮かびます。
絵に興味がなかった頃に観たものを覚えているというのは、絵に込めたれた想いがなせるものかのかも。

絵から出てくる ”何か” があります。

山下清さんが絵を制作している時代は、シンプルな花火だったはずです。
なのに今見ると、ここ最近の花火大会のようで驚きます。映像と合わせて観てください。
40年後の花火を予測していたという表現はおかしいですが、
花火を見る人々と、その空気を感じ取って、
人々が感じる花火の姿、人々が求める花火の世界も含めて描いた
結果、時間を超えて技術が人の夢に追いつき実現したように感じます。
手塚治虫さんが描いた未来の都市ように。

人の心に敏感に反応し、感じ取り描き出せる作家の心眼は、見えないものが見える人達に思えます。

絵から出てくる”何か”

精神的な部分も含めると見えなくなる現実をカタチにして見せてくれるのが『絵画』なのかもしれません。

知っているようで見えない世界だから、すごい、美しいと想うのでしょう。

 
「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりをつくっていたらきっと戦争なんか起きなかったんだな」
(山下清)

 日本中でこのように願う日本人が沢山いると想いますが、その美しい姿を描きとめた人が言うと本当に説得力がありますね。
”美しいもの”を観ると心も美しくなると聴きますが、”美しい眼”を持つ人に近づくと気持ちが清々しくなると言う事なのかもしれません。
美術館、骨董店、古いから価値があるだけではなく、美術品が残る意味、残る必要性は、
人の気持ちを支えたり変えていく事ができるからなんでしょうね!美術・芸術の魅力は、ホント不思議です。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

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