2012年5月9日水曜日


店頭にて、視線を感じました。新しい作品がいつの間に!

見惚れてしまいました。


『 歌舞伎 中村雀右衛門 押隈 』


人間国宝、文化勲章受章者。歌舞伎界を代表する女形。

大正9(1920)年8月20日生まれ、2012年2月23日(91歳)・・・今年亡くなられたばかりです。


大正に生まれ、昭和・戦中は軍曹として戦地へ、敗戦によりスマトラから帰還。

戦後、27歳から女形として日本芸能を支え、平成を迎えた歌舞伎役者・・・、驚きました。

激動の時代を生きてきた役者の方ということで、重みのある希少な押隈ということが分かりました。


 不思議なことに、目を閉じて押したものなのに視線を感じます・・・



『女形』

不思議な存在です。

舞台が嫌いではない女性からみたら”美しい”の一言に尽きます。 

では、女形を男性から観たらどうなんでしょうか?

また、演じる方から観てどうなんでしょうか?

気になります。これは、知りたい事のひとつです。


この押隈をみていると、三つの時代を生き抜いた方の相(装)でもあり、

世の中の不思議をたくさん背負っているように思えて、色々と考えが湧いてきます。




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