2012年4月27日金曜日


先日、 川喜田半泥子の茶碗 銘(夢殿) で西尾にあります葵製茶の抹茶をよばれました。

柔らかで素朴な感触、とても落ち着きます。

やっぱり土物っていいですね!

質感あるものに触れると、五感が刺激されるようで・・・

以前から興味のあった"かわら"の事を思い出しました。

基本的には"瓦"の買取はしておりませんが、この記事は

土物に対する愛情、気持ちだと思って頂けたら嬉しいです!



技芳堂のある名古屋の周りには、幅広い陶器窯にめぐまれております。




瀬戸焼、常滑焼、美濃焼、萬古焼、NoritakeやNarumi・・・まだまだあります。

陶器窯は全国にありますが、この地域は多様な土物を作り出します。

伊万里や久谷のような豪華さはないのですが、 

土の持つ強さ・やさしさへの追求に深い土地であります。





中でも、雨風から住まい(人)を守る土物 "かわら"

 あまり大事にされておりませんが、人々の暮らしを地味に助けてきました。

 その日本一の生産を誇る三州瓦!は、見直されてほしいと思っております。



皆さん"かわら"なんて面白くないと感じていらっしゃるようですが、

神社、お寺の屋根を見てください。色々な形の瓦があります。

また有名な"鬼瓦"は、瓦造りの中でも専門職とされ『鬼師』と呼ばれる職人がいるほどです。
 




意外と遊び心のある部分で、縁起物や魔除の意味もありますが

建物の意味を記号化したメッセージ性もあり、謎解きのようで面白いです。

写真は、愛知県の高浜市にある『鬼みち』で見つけました。

小さな地域で観光的な陶器窯はありませんが、土を塩で焼く珍しい窯が見れます。


炎と土と人の歴史を感じられる塩焼瓦の窯 は、

塩が高温でガラスのようになり、窯の壁に蓄積して宝石のようになっています。

塩って焦げておしまいかと思っていました!




最後に・・・

街の中にいると、たかが『土』さえコンクリートに覆われて感じることが出来ません。

だからでしょうか。お店にある古い陶器を見ると"自然"を感じます。

次回は、その癒される 『埴輪』 や 『須恵器』 を紹介したいです。



最後は、高浜市・かわら美術館 で見た高句麗時代の瓦です。



絵画 骨董品 買取の北岡技芳堂

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